株式相場を動かす好材料と悪材料

レンジ相場とトレンド

　レンジ相場とトレンドに関して、生き残りのディーリング(矢口 新 著) advice3に、以下の記述があります。

• レンジ相場での上げ下げは、ディーラーや投機筋のポジション整理によって起こるといえます。一方、大きなトレンドは、最終需給などディーラーたちの力を超えたところで決定されます。（抜粋終わり）

　相場がもみ合いのときは、デイトレードやスイングトレードなどの短期売買が相場を小刻みに動かします。
　トレンドが大きくなるときは、年金や投資信託を運用する投資会社などの長期投資が相場を動かします。
　自分なりの相場観を持つには、大きな資金を動かすファンドなどの動向に注意する必要があります。

株式相場を動かす好材料と悪材料

　金利や為替の動き、企業の業績、新製品情報など、株式相場を動かす要因を材料と呼びます。
　株価の値上りが期待出来る良い情報は、好材料といいます。
　逆に、株価の値下がりが懸念される悪い情報は、悪材料といいます。

　株式相場は、好材料や悪材料などの材料を、先回りして織り込んでいきます。
　ニュースが公表された時点では、材料が既に株価に反映されていて、公表後に相場が逆に動くケースもあります。